今年の春頃から投資の書籍をずっと読んできましたが,少し息抜き。
高校生の時に「カインとアベル」を一気に読んでのめり込んでしまった、ジェフリーアーチャーの作品。
スカっとする小説を読みたいと思いこの本を読みました。この作家の作品はどれも痛快で、一気に読めるのでとても気に入っています。
著者紹介
ジェフリーアーチャー
1940年英国生れ。1966年に大ロンドン市議会議員として政界デビュー、1969年には最年少国会議員として下院入りを果した。一代貴族(ロード)。自らの体験をもとにした『百万ドルをとり返せ!』や『ケインとアベル』『ゴッホは欺く』などの著書はすべてベストセラー。
あらすじ
主な登場人物は、多様な顔ぶれです。
オックスフォード大学の数学学者
ハーレーストリートの医者
フランス人画家
イギリス貴族の御曹司
この4人が北海油田の幽霊会社の株を買わされて、合計百万ドルを騙し取られてしまった!
天才数学者を中心て、それぞれの特技や専門性を活かしてそれぞれが騙し取られたお金を取り戻すためにプランを作成し、頭脳の限りを尽くして、展開する痛快の奪還ストーリー。
ここが面白い!
お金を騙し取られてしまった、4人の多彩なパーソナリティやスリル満点の奪還作戦の息もつけない展開に加えて、本の最初は、4人から100万ドルを騙し取った悪役がどのように成り上がったのかが描かれており、最後の方でも詐欺師とは違った一面を見せてくれます。(これ以上は、ネタバレになるのでお楽しみに!)
この本の面白さにさることながら、著者の経歴もと本を書くきっかけもとっても面白いです。
1940年にオックスフォードを卒業してから、イギリスを代表するランナーとして活躍後、市場最年少でロンドン市議会議員、最後はなんと国会議員にもなります。
1973年に著者はカナダのある会社に100万ドルを投資したところ、翌年にはその株式は紙クズ同然になってしまいました。
んんんんんん!?
まさに、この本のメインストーリーですね笑
著者は、一連の投資の失敗で無一文になり、お金が必要になったためにこの作品を書き上げたみたいです!
終わりに
この本が刊行されたのは、1977年。もう45年も前になる作品ですが、今も色褪せることなく時代を超えたエンターテイメント作品として大満足の一作品です。それぞれの登場人物が自分で考えたプランを実行するときのハラハラ感や、最後のオチはしびれました。
息抜きと思って本棚から手を取った本は、奇遇にも株の詐欺の本でしたね笑
興味のある方は、ぜひ一度読んでみてください!